O5評議会宛 - SCP-199-FR実体についての報告

紳士淑女の皆様

研究チームから情報がもたらされるまで6か月以上の間、財団の諜報部門が動員されたSCP-199-FR実体についての我々の研究についてはご存知かと存じます。その偏在と宿主選択が極めて特定であるため、この実体はまず始め、人類に対する潜在的な危険として明らかになりました。

数多の研究とこれがもたらした犠牲を経まして今日、私はこれが全く誤りであったことをお知らせいたします。SCP-199-FRは危険ではございません。

まず第一に、この寄生虫と人間が保つ共生関係は我々に観察の機会を与えた科学的視座からは最も重大で不快なものであります。と言いますのも、この医学の時代を通して、人間の脳内の局在することやこの存在は指摘されていません。これはおそらく神経学の領域と人類の歴史における類まれでもっとも重要な科学的発見です。

しかしながら、これは氷山の一角でしかありません。

なぜならSCP-199-FRは我々だからです。それは我々の意識なのです。

我々が行ったすべての試験を通して、我々を人類たらしめるためにSCP-199-FRの存在が必要なことが明らかになりました。我々の知性や我々の思考、我々の感覚、我々を取り巻く人との相互関係。我々の想像力に我々の感情。これらすべてはこの実体により支配され、我々のそれぞれに植え付けられています。

寄生虫を取り除かれたすべての検体は最早人間としてのあらゆる兆候を見せません。彼らは獣のように動き回り、我々が与えた食料のために争い、話すことも何らかの形式の交流も行うことができません。同じく少しばかりの感情も覚えることができません。すべては微弱な本能でしかありません。

SCP-199-FRが固有の意識を持つのか、独自に隠れたままでいるように我々に働きかけているのか今でも我々には分かりません。この寄生虫が人間に依存しているように、我々人間も寄生虫に依存していることは真実です。人間は捕食者の危険に晒されながら目的もなくさまよい、この寄生虫は生きるための資源を有効に活用できません。我々は「SCP-199-FRが我々の意識である」と知っているのに、なぜそれを寄生虫と見なしているのかわかりません。SCP-199-FRは我々にとって特別なものではなく、この実体は我々に何か特別なことをする気にさせることもありません。これは我々の意識が自身の意識を持っていることを意味するのですから、奇妙な矛盾です。

とにかく、SCP-199-FRは我々の意識です。等しく皆様がどのようにもこの情報が明らかになり得ないことをご理解くださいますよう願います。信条、文化、宗教...SCP-199-FRと同じく単に他の実体の恩恵が人間ですが、我々は人間が意識を得ることがない事実を暴露することはできません。同様にセキュリティ上の理由で、これらの情報が人々の精神支配を進めようとするすべての人々に到達することを我々は放置できません。

この情報がない方が世界は良いものとなります。

私の言い分をご理解くださいますよう願っています。

我々は確保し、収容し、保護します。

- レベル4/199-FRジュリー・エリアス