救済技法040
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TFS-040

TFS-040は世界[17.3]の現界定数を回復することを直接手段として、段階的に宇宙の安定化を図るプロジェクトです。  TFS-040は分類[サティ]の世界[17.3]の廃棄と封印を目的として計画されています。

TFS-040の適切な遂行は、全体宇宙に対し次の効果をもたらすことが期待されています。

  • 対象040の封印

世界[17.3]
世界[17.3]は継続的な良質の文明を有しており、健全な状態であれば今後さらなる発展と多元宇宙への多大なる貢献が見込まれていました。

しかし、世界[17.3]は時間暦11635.8に出現した対象040(後述)による被害により、現時点で文明の6割が崩壊しており、対象040支配下の人間による 最初に[24.4]のSがこの事象を発見し、ただちにTFS危機管理局に報告が行われました。 TFS危機管理局は緊急の対策会議を招集し、世界[17.3]の救済技法としてTFS-040を提案しました。

[0.0]のSはTFS-040を承認しました。

対象040
対象040は流動性のある有機的生命体であり、視覚認識災害を誘発させる体質を有しています。

遺物利用申請

TFS-040はプロジェクト遂行のため次の重要遺物を構成要素として含みます。

  • 遺物027[サイトウ·ガフ式空間接続器]
  • 遺物035[マディソン時空秤]
  • 遺物195[Xiaq Damf感動器]
  • 遺物340[大魔王封じ]
  • 遺物772[ダイソン·オールト変換機]
  • 遺物912[スクラントン現実錨]

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遺物027[サイトウ·ガフ式空間接続器]

遺物027は世界[2.1]の西塔博士およびガフ博士の共同研究により開発された、最も基本的かつ画期的な空間接続器です。 遺物027の登場により、エーテルゲートを介さない比較的安全な世界移動が可能となり、移動事故率は0.7%にまで減少しました。 ただし「時空特異点以外では動作が不安定である」「同一世界内の空間接続には適さない」といった懸案事項が残っており、 現在も[Sai-Ga 2.1]研究所において研究が継続中です。

遺物035[マディソン時空秤]

遺物035は世界[11.8]のチャールズ・マンデル氏が開発した時空論的圧力計測器です。 遺物035登場以前、時空特異点との接触は困難であり、著しく広大な範囲の捜索または破滅的ガーランド圧縮が必要とされていました。 遺物035は時間の傾斜を計測することにより時空特異点のおおよその座標を示すことが可能であり、これは遺物027の安定稼働地域の発見に対して非常に有効です。

遺物035の複製は現在まで成功していません。取扱いの際には最大限の注意を払ってください。

遺物195[Xiaq Damf感動器]

遺物195は世界[313.7]のXiaq Damfにより開発されたとされている非物理エネルギー吸着フィールド発生装置です。 救済技法においては、ダイソン・オールト変換により発生する余剰オールト波の物理格納のために収容されるケースが一般的です。 Xiaq Damfは自身を現地(Gwjaao oie aakqig)住民により追放された王であり科学者であると主張していますが、遺物195の再現には成功しておらず、主張が事実であるという根拠は現在まで示されていません。

なお世界[313.7]は分類[サティー]にカテゴライズされており、現在は立ち入ることができません。

遺物340[大魔王封じ]

遺物340は非実体エネルギーを実体物理化した際の格納容器として使用されています。

遺物340の由来ははっきりしていません。遺物340の異名「大魔王封じ」は遺物340に当初から添付されていた付箋の記載内容に由来しており、その意味は不明です。

遺物772[ダイソン·オールト変換機]

遺物772は現界定数の固定化と再解放のために使用されます。

遺物772の詳細は執行者以外には秘匿されます。この施策は[0.0]のSと遺物772譲渡元団体の間に結ばれた条約に基づいて決定されており、例外はありません。

遺物912[スクラントン現実錨]

遺物912は[財団]エージェントから購入した局所現界定数制御装置です。 ごく狭い範囲の現界定数の向上と安定が可能であり、またその機能強化のために遺物912には不可逆的な改造が施されています。 遺物912は特に世界移動の成功率向上とダイソン変換が行われた世界での一時的な実体維持のために用いられます。

オリジナルの複製は比較的容易ですが、入手経路の確立難度と「Kondrakiによる非人道的チューンナップ」が再適用困難であるため遺物指定されています。

救済技法

(1) 遺物035を用いて世界[51.4]と世界[17.3]の時空特異点をそれぞれ捜索。

(2) 遺物027を用いて世界[51.4]と世界[17.3]の時空特異点を接続。

(3) 遺物772を用いて世界[51.4]の現界定数をダイソン変換し生成物を遺物340に格納。副産物として発生する余剰オールト波を遺物195を用いて1.13pom以内に抑制。

(4) 遺物340およびプロジェクト遂行者の現界定数を遺物912を用いて一定に保ちながら世界[17.3]へ移動。

(5) 遺物772を用いて遺物340の内容物をオールト変換し世界[17.3]に展開。

(6) 遺物195により発生した廃棄物195を世界[51.4]に展開。

(7) 遺物をすべて回収しプロジェクト完了。

状況と経過

発生日時状況および経過
発生世界
11635.8 エドワード超航行事象の発生。
世界[17.3]
11636.1 空間異常が発生。マスコミにより報じられた最初の例。
世界[17.3]
11636.3 [24.4]のSによる宇宙崩壊事象発見。
世界[-.-]
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11636.6 人類の0.3%が消失または変異。各国政府は対応に追われている。
世界[17.3]
11636.7 TFS-040承認。
世界[-.-]
11636.8 時空特異点捜索開始。
世界[51.4]
11638.1 時空特異点発見。
世界[51.4]
11638.2 時空特異点捜索開始。
世界[17.3]
11641.4 人類の1%が消失または変異。非常事態宣言を発令する国家あり。
世界[17.3]
11644.3 人類の3%が消失または変異。治安悪化を示す地域が現れる。
世界[17.3]
11648.1 時空特異点発見。
世界[17.3]
11648.2 遺物027により世界[51.4]と接続完了。遺物772、遺物340、遺物195を配備。
世界[17.3]
11648.2 遺物772によるダイソン変換開始。
世界[51.4]
11648.3 人類の5%が消失または変異。機能不全を起こす地域が現れ始める。
世界[17.3]
11648.7 人類の10%が消失または変異。暴動が各地で発生している。
世界[17.3]
11649.0 現界定数がプロジェクト開始前の75%に低下。
世界[51.4]
11649.0 [133.3]のSがプロジェクトの中止を提案。却下。
世界[-.-]
11649.5 現界定数がプロジェクト開始前の50%に低下。
世界[51.4]
11649.6 人類の40%が変異。文明が失われ始めた地域あり。
世界[51.4]
11649.9 遺物772によるダイソン変換完了。現界定数はプロジェクト開始前の31%で安定。
世界[51.4]
11649.9 遺物772の移送完了。
世界[17.3]
11649.9 遺物772によるオールト変換開始。
世界[17.3]
11650.0 人類の25%が消失または変異。機能不全を起こす国家が現れ始める。
世界[17.3]
11650.5 遺物772によるオールト変換完了。現界定数回復処理開始。
世界[17.3]
11650.9 [68.0]のSが無許可の直接介入。処分済み。
世界[51.4]
11651.0 廃棄物195展開。
世界[51.4]
11651.2 人類の28%が消失または変異。
世界[17.3]
11652.3 人類の30%が消失または変異,影響の拡大速度が低下していることが報じられる。
世界[17.3]
11653.5 人類の75%が変異。文明の大半が失われている。保存処理済み。
世界[51.4]
11655.9 人類の31%が消失または変異。影響が収束しつつあることが報じられる。
世界[17.3]
11667.5 現界定数回復処理が完了。
世界[17.3]
11667.9 人類の消失または変異が停止。各国政府が公的に事態終息を発表。複数の国家が戦争の終了と統一政府の樹立を宣言。
世界[17.3]
11668.0 分類[カーヤ]から分類[サティー]に再分類。
世界[51.4]
11668.0 プロジェクト終了。
世界[-.-]

世界[51.4]の存在可能地域
(現在は立入禁止)
プロジェクト終了報告

TFS-040は成功裏に終了しました。

本報告は同現象に陥った世界の対処事例として保存されます。